【統一教会と岸田内閣】 首相が「山際経済再生相」の更迭になかなか踏みきれないワケ

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火消しできない弱さ

 10月3日に召集される臨時国会では、統一教会(現・世界平和統一家庭連合)と自民党の閣僚との接点が野党による追及の格好のターゲットとなりそうだ。なかでも経済再生担当相の山際大志郎氏は教団との関連が指摘されるたびに、会見でこれを認めるという後手後手の対応が目立ってきた。岸田文雄首相は更迭の2文字も想定しているが、思い切れない部分もあるようだ。

「山際氏は内閣改造で留任が決まるまで、教団との関係について口を濁していました。岸田首相は表向き、教団と関連のあった議員は閣僚から外すと言っていたので、正直に言えなかったという事情もあるのでしょう。とはいえ、留任が決まり、関連団体のイベントに出席していたことをとりあえず認めた後も、別のイベントに顔を出していたことなどが続々と報じられました」

 と、担当記者。

「会見では”出席については覚えていないが、報道によれば私が出席したと考えるのが自然だ”などといった言い訳を繰り返しており、関連報道を火消しできずにいます」(同)

かねて取り沙汰された噂

「今となっては、”団体にお墨付きを与えてしまうようになったことは率直に反省をしている“と、殊勝な態度を示していますが、”後出しじゃんけん“の代名詞のようになってしまっています」(同)

 山際氏をめぐっては、事務所の私設秘書が教団との窓口になっていることや、その秘書が経営する会社が所有する物件の家賃として、山際氏が代表を務める党支部から相場を上回る額(原資は税金である政党交付金)が支払われたことなどを週刊新潮が報じてきた。

「山際氏は会見でそれらの疑惑については否定しています。しかし、実は随分前から彼の事務所には教団から派遣された人間が複数入り込んでいるとの噂が絶えませんでした。それでも鉄のカーテン、とまで言うと大仰ですが、とにかく内輪はガチガチに固められているから、教団との関係も外部に漏れることはないとの指摘もありました」(同)

 しかし、教団との関係についてはこれまで述べてきたように他のメディアでも相次いで報じられている。

「やはり、人の口には戸が立てられないということなんでしょうかね」(同)

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