ヤクルト・村上宗隆が三冠獲得へ…三冠王を巡る名選手たちの“激闘譜”

スポーツ 野球

  • ブックマーク

「実力四分、ツキ六分」

 ヤクルトの若き主砲、村上宗隆の三冠王達成への期待が高まっている。実現すれば、史上最年少で、令和では初めて。平成以降でも2004年の松中信彦(ダイエー)以来18年ぶりの快挙になる。「三冠王」がトレンドワードになりつつあるなか、歴代の達成者やあと1歩で三冠王を逃した選手たちのエピソードを集めてみた。【久保田龍雄/ライター】

 三冠王第1号は、戦前の巨人の4番打者で、“和製ベーブ・ルース”と呼ばれた中島治康である。1938年秋のシーズンで打率.361、10本塁打、38打点を記録し、史上初の三冠王に輝いたが、当時は三冠王という概念が希薄だったので、ほとんど話題にならなかった。...

つづきを読む