統一教会「勅使河原秀行さん」が30年ぶりに登場 実父が語っていた息子の“京大卒、大和証券勤務のエリート人生”

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「仕方ないと諦めました」

「原理研の責任者に相談すると、“これからの時代は、信者はどんどん社会に出て行かないといけない”と言う。統一教会はグループとしてあらゆる企業を持っているが、金融関係はまだそれほど強くない。で、大和証券を選んだんです」(父親)

 最初の勤務先は岐阜支店。

「仕事は一生懸命やった。全国の新人の中で売上はトップ・クラスだった。本社の営業本部長表彰も何度も受けたし、褒美でオーストラリア旅行にも行かせてもらいました。数年で証券アナリストの試験に受かり、東京本社に栄転になった。もっとも、岐阜支店時代は、給料のうち小遣い以外はほとんど献金していた。ボーナスなどそっくり全部献金していた。おかげで貯金なんて全然できなかったようだ。3年経ったところで、息子に統一教会のことを聞いたんです。すると“気持ちは変わらない”と言う。それで、もう仕方ないと諦めました」(父親)

 その彼が、どうして(中略)相手に選ばれたのか。

「表向きは文鮮明教主の“マッチング”によるものと言われますが、実際に選んだのは神山威名誉会長です。勅使河原さんは一流会社勤務のエリートサラリーマンだし、京大出で学歴も高い。統一教会が社会的認知を得るためにはいい。つまり、彼も“広告塔”としては適当だろう、ということで選ばれただけなんですよ」(関係者)

 FOCUSの記事は最後、《統一教会に忠誠を誓うあまり、男として最低の屈辱を味わった勅使河原さん。婚約者に「破談」を言い渡され、その上会社の信頼まで失って、それでも教会に「殉ずる」のだろうか》と結んでいる。

デイリー新潮編集部

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