何回目のセカンドキャリア? 上原多香子の美容家転身が最も向いていない理由

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昔の音楽番組に見る「美容家としての致命的欠陥」 それでも彼女が表舞台にこだわる理由

 美容家に必要な要素として、トーク力も欠かせない。雑誌では特集記事が載ることもあるし、インスタライブなどで商品の説明をしながらファンとやり取りする人も多い。翻って上原さんは、トーク力も不安定なキャラである。

 SPEEDが全盛期の頃は、とにかくトークバラエティーが多かった。MCは大体男性で、ゲストの登場に観客は沸いていたものだ。ただ当時から、上原さんはあまりトークが得意そうではなかった。「HEY!HEY!HEY!」で松ちゃんに、「一番やる気ないように見えるよ」と言われていたほど。「ゴルフをやりたいけど何もわからない、点の入れ方さえわからない」「部屋が片付けられない」など、周囲が返答に困るような発言も多かった。

 当時は「かわいい」で済まされていたものの、美容家を名乗るならターゲットは同世代の女性が中心になる。部屋が片付けられないなど、不潔さを感じさせるエピソードはご法度だ。

 全くもって、どうして美容家になろうと思ったのかわからない。でもひとつ言えることは、例えまた炎上しても、彼女は忘れていくのだろう。そして笑顔で新たなセカンドキャリアを宣言するに違いない。

 ヒット曲「my graduation」で「ずっと忘れない」、と歌っていた時代は過ぎた。都合の悪いことや不安要素はフルスピードで忘れましょう、歌って踊って忘れましょう。それが弁明も苦手な上原さんの生き方であり、自分の守り方なのだろう。美容家よりも、「ストレス時代を生き抜く鈍感力」講師として身を立てる方がうまくいくのではないだろうか。

冨士海ネコ

デイリー新潮編集部

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