何回目のセカンドキャリア? 上原多香子の美容家転身が最も向いていない理由

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元がいいほど損をする? 同性から人気を集める美容家に必要な条件とは

 そもそも美容家とは、自分で名乗って始める職業ではない気がする。神崎恵さんや石井美保さんなど、同性人気の高い美容家たちはもともと別の職業だった。彼女たちの高い美意識や美しい肌を見た周りが教えを乞うようになり、さまざまなメディアで美容知識を発信するようになったという。

 人気の美容家には、苦労人の努力家というイメージが共通している。神崎さんはタレントとしては売れず、子どもを抱えて離婚。石井さんも離婚直後に起業、君島十和子さんもお家騒動が有名だ。若手の美容番長として有名な田中みな実さんや指原莉乃さんも、もとは嫌われキャラ。そしてみな今でこそ透き通るような色白肌だが、日焼けによるダメージや地黒だったコンプレックスを抱えていたそうだ。でもそれをバネに垢抜けていく姿を見ているからこそ、同性からの共感や支持を集めることに成功した。

 要は、「この美貌は生まれつきではなく、血のにじむような努力で手に入れたもの」というイメージ戦略が美容家には必要なのだ。その点、上原さんには疑問符がつく。

 SPEED時代から完成された美貌は評判だったし、死別といっても同情できない報道が出た。そもそも、美容に関する発信が多かったわけでもない。「忘れる力」の強い上原さんが、コツコツと独自の美容法を編み出すというのも考えにくいだろう。いわば、彼女に最も向かないセカンドキャリアを選んだようなものである。

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