何回目のセカンドキャリア? 上原多香子の美容家転身が最も向いていない理由

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 元SPEEDの上原多香子さんが、美容家としての再スタートを宣言。広告キャラクターを務める化粧品のハッシュタグをつけて、バスタイムを優雅に楽しむ写真をインスタに投稿していた。といっても反応は鈍く、いいね!は700弱。SPEEDで同期の今井絵理子議員や島袋寛子さんの投稿には千以上のいいね!がつくことと比べれば、スロースタートといったところだ。

 反応が芳しくないのは、2014年に自死した前夫遺族からの不倫告発報道が尾を引いているからだろう。一時は芸能活動の無期限休止と報じられたが、一周忌を機に舞台で復帰。報道について触れることがないまま、2017年に演出家とのお泊まりデートがスクープされる。お相手が翌年に「授かり婚」を発表すると、SNSは大炎上。夫は劇団を追われるように退団し、演出の仕事も失ったようだ。

 美容家がセカンドキャリアと言いたげな上原さんだが、何度もリセットを図ったがうまくいかなかったというところではないか。舞台女優になるにしても、ママタレになるにしても、例のスキャンダルを世間が忘れるには時間が足りなさすぎる。おととしは著名な庭園デザイナーに弟子入りしたと、わざわざインスタのアカウントを新たに開設して投稿するもそれっきり。一部報道によると、師匠が開催したイベントに彼女を招待したが「ドタキャン」されたという。現在のインスタには、園芸のえの字も無い。

 上原さんは、「忘れる力」が強いのだろう。前夫との報道に対する、世間の反応も。無期限活動休止と言った経緯も。庭園デザイナーに弟子入りしたことをウキウキと投稿していた過去も。全部すぐに忘れてしまい、次々と目の前の人やものに飛びついているように見える。上原さんにも生活があるし、仕事を失った夫と子どものために彼女が稼がなくてはならないのかもしれない。報道がすべて真実とも言い切れない。でもイメージ商売の彼女に一番必要なのは、新しい活動の宣伝ではない。「反省しています」という姿勢であり、表舞台に出ないよう我慢する時間だということを、本人もわかっていないのではないだろうか。

 炎上などものともしない鈍感力は、確かに芸能人としての強みになる。彼女をスターに押し上げたのも、その力が大きいだろう。でも美容家となると話は違う。上原さんが最も選んではいけない職業だったのではないかと思う。

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