綾瀬はるかはバッキバキに体を鍛えて映画撮影中 事務所がライバル視する人気女優といえば
意外な接点
「この2人、年齢こそ2つ違いですが、何かと比較されやすいんです。まず、デビューが同じ2000年で、綾瀬はホリプロタレントスカウトキャラバンで審査員特別賞、長澤は東宝シンデレラオーディションのグランプリを受賞したのがきっかけでした。そしてセカチューで、綾瀬はドラマ、長澤は映画で同じヒロインを演じ、共演こそないもののニアミスしています。彼女たちが実際に共演したのは、15年公開の『海街diary』でした。4姉妹の長女を綾瀬、次女を長澤、三女を夏帆、四女を広瀬すずが演じています」
「海街diary」はカンヌ国際映画祭のコンペティション部門に正式出品され、是枝裕和監督と4姉妹がレッドカーペットを歩いた。
「カンヌでの受賞はありませんでしたが、国内の映画賞で最も評価されたのは広瀬だったように思います。日本アカデミー賞やヨコハマ映画祭などで新人賞を総なめしました。次に評価されたのが綾瀬でした。彼女も日本アカデミー賞やヨコハマ映画祭などで主演女優賞を受賞しました。そしてTAMA映画賞で初めて最優秀女優賞を受賞しました。実は彼女、映画の“最優秀”賞はこれだけなんです」
受賞歴の差
綾瀬はジャパンアクションアワードで2年連続、ベストアクション女優賞最優秀賞を獲得しているが、対象となった出演作品はテレビドラマ「精霊の守り人」(NHK)だった。映画の最優秀賞がないとは、少々意外だ。
「一方、長澤も『海街diary』で、日本アカデミー賞の優秀助演女優賞などを受賞しましたが、綾瀬よりも評価は低かったと言わざるを得ません。その辺りから、長澤は映画賞を続々と取っていくのです」
17年、長澤は「散歩する侵略者」で、TAMA映画賞の最優秀女優賞、エルシネマ大賞のベストアクトレス賞、毎日映画コンクールの女優主演賞、東京スポーツ映画大賞の主演女優賞、日本アカデミー賞の優秀主演女優賞を受賞した。
19年には「コンフィデンスマンJP ロマンス編」と「マスカレード・ホテル」で、報知映画賞の主演女優賞、ブルーリボン賞の主演女優賞。「キングダム」では、日本アカデミー賞の最優秀助演女優賞を取った。
そして20年には「MOTHER マザー」で、ついに日本アカデミー賞最優秀主演女優賞に輝いた。
「面白くないのは綾瀬側です。そこで制作費20億円以上と言われる東映70周年記念作品『THE LEGEND & BUTTERFLY』で織田信長(キムタク)の妻・帰蝶を演じ、さらには、アクション大作『リボルバー・リリー』というわけです」
共演には誰が?
「豊川悦司や長谷川博己など有名どころが出るようです」
綾瀬本人も燃えているのだろうか。
「仕事には真面目ですから、体作りもアクションも一所懸命やっていると思います。もっとも、長澤に対する対抗意識は、あくまでも事務所です。綾瀬自身は、そういうことには無頓着だと思いますね」
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