神戸山口組から入江副組長が脱退、怒り心頭の井上組長が「3派連合」立役者に投げかけた罵声とは?
報告を受けていない
織田代表は神戸山口組の中核組織・4代目山健組の副組長(4代目山健組の組長は井上組長)に取り立てられていたが、離脱にあたって神戸側の振る舞いについて、口を極めて罵るように痛烈批判していた。
これに対して神戸山口組は2017年9月にヒットマンを放ち、織田代表のボディガード役の楠本勇浩組員が射殺された。殺人容疑で全国に指名手配されたヒットマン菱川龍己容疑者の行方は杳として知れない。
「そういった経緯がある中で、関係修復は不可能だというのがもっぱらの見方でしたが、今年の事件現場(神戸市長田区)における楠本組員の命日供養に、神戸山口組、池田組からそれぞれ若頭や本部長クラスといった最高幹部が弔問に訪れたのです。自身が狙われ、ボディガードを亡くした織田代表にとっては、この最高幹部らの弔問が今後のために必要な儀式だったのでしょう」
これが冒頭に触れた「命日供養の件」に当たる。
「井上組長はこの供養の場に、神戸山口組の本部長と若頭補佐が手を合わせに行くことについて報告を受けていないと入江副組長をなじったということでした。9月20日のことですね」
怒り心頭の井上組長の肉声
「これに対して入江副組長は“3派連合を世間にアピールするのには絶好のタイミングであるし、奴ら(本部長と若頭補佐)はええことしたんやないか”と強く突っぱねたと言います」
竹垣氏によると、これに怒り心頭の井上組長は以下のようにまくし立てたという。
「その抗争で、生命を賭けた人間がいるというのに、それをわかって言うとるんか?身体を賭けて懲役行かなあかん人間はどんな気持ちになるんや。そんなもん、こっちから手を合わせに行ったと聞いたら、自分がやったことは何やったんやってなるやろが! 勝手なことしやがって!」
入江副組長は呆れ顔で、その場を立ち去ったという。
「遺恨がある絆會としては関係改善のためにそういったセレモニーを求めたのかも知れませんが、狙った側の神戸山口組の最高幹部が今回のように手を合わせに行くというのはヤクザの業界では確かにありえないこと。井上組長の言い分もよくわかります」
一方で、入江副組長は3派連合樹立の最大の功労者でもある。
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