統一教会シンパが衝撃の告白 「木原官房副長官の選挙支援を呼びかけ、そこには信者も」

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公表・非公表のライン

 例えば、1998年9月12日。福岡県内のホテルで開かれた統一教会の関連団体・世界平和連合福岡県連合会の福岡大会で麻生氏の祝電が披露されている。その前年にも同じ団体の大会に祝電を送っているほか、94年5月には、国際勝共連合の北九州市八幡支部が市内で開いた支部総会で麻生氏の秘書が来賓のあいさつを行ったことが紹介されている。

 これらから浮かび上がるのは、麻生氏が統一教会および関連団体と継続的に関係を結んでいた、という実態である。にもかかわらず、麻生氏の名前が党の調査結果にないのはなぜか。

「秘書の代理出席や祝電送付は公表の対象にしなかったからです」

 とは先のデスク。

「会合への出席やその会合であいさつをした議員と違い、祝電送付程度であれば、教団との関与の度合いは薄い、という判断です。しかし、問題なのはこうした基準が事前に議員の間で漏れ伝わっていたことでした」

 自民党関係者が継ぐ。

「8月末、茂木幹事長と副幹事長らが一堂に会した会議の席でこの“公表・非公表のライン”について話し合われていたそうです。そこでは、秘書の代理出席や祝電の送付については非公表の対象になるという話になり、出席した議員や派閥を通じて、伝わってきていた。そのためアンケートを提出した議員の中には、名前を出されないように、回答を祝電のみに絞った議員もいたのです」

「隠蔽しているととられかねない」

 麻生事務所は、

「秘書が退職したり、亡くなっている。記憶も記録もございません」

 この点、統一教会問題に詳しいジャーナリストの鈴木エイト氏は手厳しい。

「公表しなかった議員の中にむしろ教団と関係が深かったり、政権の中枢にいる議員が含まれるかもしれません。麻生さんは祝電を送っていることがすでに明らかになっているのに、名前を出さないのであれば、岸田さんと茂木さんが麻生さんと統一教会の関係を隠蔽(いんぺい)しているととられかねません」

 茂木幹事長はポスト岸田の座を狙う身。その際、安倍元総理亡き後、今や自民党の最高実力者で、麻生派の領袖である麻生氏の支援は必須だ。氏の名前が出ないようにしたのは、それを得るための“ゴマすり”だったのか。

 公表の対象となる関連団体の会合への出席やあいさつ、講演の有無も、自己申告であるがゆえ“実態”を反映しているものとは到底言えない。

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