皇室は英国王室にならって「情報公開すべき」 なぜ「ダイアナ事件」後に信用回復できた?
インスタのフォロワーは1400万人
ホームページは97年に開設され、2003年にはチャールズ皇太子が自身の活動を発信するパンフレットを作成。04年からは王室の収支を記した「年次報告書」を開示し、現在に至っている。
「英王室はこれまで、18人前後のメンバーで3千以上の団体のパトロン(総裁・名誉職)を務めてきました。SNSなどを通じて地道な情報発信を続けたことで、王室がいかに公務に尽くしているかが国民に伝わったのです。現在、例えばウィリアム王子とキャサリン妃のインスタグラムのフォロワーは1400万人に達しています」(同)
仮にこうした情報発信がなされなかったとすれば、
「ヘンリー王子とメーガン妃の王室離脱問題に関しても『ダイアナ事件』の時のように“また女王が嫁をいじめているのか”といった批判が沸き起こっていたかもしれません。ところが実際にはそうならなかった。王子夫妻の離脱について世論調査を行ったところ、離脱を認め、称号を失うことで夫妻と合意した女王の判断を9割以上が支持する結果となったのです」(同)
9日夜、チャールズ新国王は初めての演説に臨み、「生涯を通じて皆さん(国民)に仕える」と明言、あわせて王室批判を続けてきたメーガン妃についても「愛を伝えたい」と呼びかけた。これと連動するかのように10日、女王を悼んでロンドン近郊のウインザー城に集まった国民の前に、ウィリアム王子夫妻とヘンリー王子夫妻がサプライズで登場。四人が公の場でそろうのは、実に2年半ぶりだったという。
悠仁さまをアピール
そうした中、国内では11日、紀子妃が56歳のお誕生日を迎え、記者会の質問に文書で回答された。
「質問は三つ。最初の『この一年を振り返って』のご回答では1年間のご活動を詳細につづられるなど、全体で約6千字を超す長文をお寄せになりました」
とは前出の記者。2問目の「ご家族について」でも、
「今年は高校に進学された悠仁さまに関する記述が多く、お住まいの庭でなさっている稲作について書かれていました。今月6日のお誕生日にも、悠仁さまが稲の生育状況をご覧になる映像が公開されましたが、同じ日に陛下が皇居で恒例の稲刈りに臨まれたこともあって、『将来即位する悠仁は順調に育っています』といった紀子さまの“内なるメッセージ”を、あらためて感じさせられました」
というのだが、続く3問目の「眞子さんの結婚への受け止めや親子間のやり取りについて」では一転、
「紀子さまは『二人の幸せを祈っております』とされながらも、眞子さんの近況については『本人の希望もあり、お答えは控えます』とご回答。最後は『今は直接会うことがかないませんが、庭の花の世話をしながら、木香(もっこう)バラのアーチを作り、いつか娘と一緒にゆっくり庭を歩くことができましたら、と思っております』と結ばれたのです」
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