通園バス3歳児死亡、「へらへら園長」の知られざる素顔 同級生は「ボンボンで口下手」

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ずさんな運営実態が露呈

 謝罪会見で増田理事長は言い訳のように“人手不足”を連呼していたわけだが、その後の県警の捜査でも、亡くなった千奈ちゃんの出欠確認を園内の職員たちが怠るなどずさんな運営実態が判明した。

 保育現場の問題に詳しい元帝京大教授で保育研究所所長の村山祐一氏は、

「今回のケースを見ると、事業を拡大していなければ管理体制に余裕が生まれていたのではないかと思ってしまいます。本来、園への送迎は親が連れて行くのが理想で、担当の先生に直接、子供の状況を伝えられます。また帰宅時には、先生が親にお子さんの様子を報告できる。そうした言葉のキャッチボールがバス通園では難しいですからね。とはいえ、バスで送迎をしなければならない場合には、園としてキャッチボールできる環境を工夫して整えないといけない。あの会見を見る限り、バスで子供を預ることへの認識や体制作りが不足していると感じました」

 事件後、増田理事長は学校法人の理事長と園長を辞任したが、現場となった幼稚園の処遇については、煮え切らないままである。

週刊新潮 2022年9月22日号掲載

特集「なぜ謝罪会見で笑うのか なぜ名前を間違えるのか 通園バスで『3歳女児』を死なせた『へらへら園長』の履歴書」より

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