インフレより恐ろしい「スクリューフレーション」とは このままでは「一億総貧困化」
円安や資源価格の上昇で食料品や外食など軒並み値上げラッシュとなっているのはご存じの通り。おかげで日銀が目指していた2%のインフレターゲットはクリアしそうだが、景気回復の代わりに、日本を覆うのが「スクリューフレーション」だ。
『スクリューフレーション・ショック』(朝日新聞出版)の著者で、この問題を早くから指摘してきた第一生命経済研究所の首席エコノミスト・永濱利廣氏が説明する。
「スクリューフレーションは2010年ごろに米国のヘッジファンドマネージャーが言い始めたものです。...