「友だちに『子供部屋おばさん』と呼ばれた!」 怒り心頭の40代女性が気付いた“自分の問題点”とは

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問題点に目を向けた相談者

 せっかく話題が移ったので、彼女の話に戻しましょう。

 お母様がなさる食事の支度や洗濯を手伝うのですか。

「いいえ、仕事をしている社会人なので炊事洗濯をする時間はありません。その代わりに母を労っています。一年に何回かは旅行に連れて行ってあげているし、一緒に買い物に行った時は荷物を持ってあげています・・・…あら? これって、まるで父がやっていることみたいですね。私は父と同じように母に接していますから『子供部屋おばさん』なんかじゃありませんよね」

 お父様と同じように外で働き収入を得て、時には妻を労るように、彼女は母に気持ちをかけているというが、じつは大きな違いがある。

 お父様は、専業主婦である妻に自分の給与から生活費を渡し、住宅ローンを完済している。働いて金銭を得るのが偉いというわけではなく、夫婦の間で役割分担ができているということですね。

「脱出しなければなりませんよね」

 その夫婦の家の中にある子供部屋に住み生活費を入れていない彼女の位置付けはどこにあるのでしょう。

「ああ、それは……そうですね。分かりました。私は小学生の男の子と同じなんですね。子供部屋に住んで、ご飯を作ってもらって、洗濯してもらって、炊事洗濯のお手伝いもしない。お父さんのように稼いでいるのに生活費も入れていない。あらいやだ、笑っちゃいますね」

 決して自嘲ではなく、楽しそうに声を上げて笑った後、彼女はまっすぐ私を見て伝えてくれます。

「分かりました。ミチコが私に伝えてくれた『子供部屋おばさん』という言葉を胸に刻みます。私はもう40歳なんだから、そこを脱出しなければなりませんよね。どうしたらいいですか?」

 ミチコさんは、友だちだからこそ、辛辣(しんらつ)にも感じる言葉を彼女に伝えてくれたのかもしれませんよね。

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