「友だちに『子供部屋おばさん』と呼ばれた!」 怒り心頭の40代女性が気付いた“自分の問題点”とは
何でも聞いてくれるミチコさん
ミチコさんは、彼女に対してどのような感情を持っているのでしょうか。
「ミチコは、昔からとても親切な友だちなので、私が話すことをいつも笑顔で聞いてくれます。旅行で楽しかった話も、ボーイフレンドとけんかした話も、職場の上司や母に対する愚痴も、何でも笑顔で聞いてくれる友だち。その友だちから『子供部屋おばさん』なんて失礼な言葉を言われたんですよ、このショックわかりますよね? 友だちだと思っていたのに」
「旅行のとき私がね……」「私の職場では……」「私のボーイフレンドが……」と繰り返す彼女の話を、イヤな顔ひとつせず笑顔で聞き続けてきたミチコさんは大人だなあと思います。
ミチコさんの側に立って考えると、自分のことしか話さない彼女の幼さも気にかかって「子供部屋おばさん」という表現を使ったのではないでしょうか。
「友だち」だと度々呼ぶミチコさんについて、彼女はどの程度ご存知ですか。彼女のお子さんは何歳でしょう。ミチコさんの日常はどんなふうに過ごしていらっしゃるのでしょうか。
ミチコさんの生活は
相談者は、何度か目を左右に動かし、目を細め、少し考えたようすで話はじめます。
「ミチコの子供は2人います。小学生の男の子と幼稚園に通っている女の子で、詳しい年齢はちょっと分かりませんが、コロナ禍で自宅にいることが多くて忙しいと言ってました。毎日子供の世話をするから忙しいんだと思います」
何が忙しいのでしょうか。ミチコさんは何が忙しいとおっしゃっていましたか。
「ミチコは私と違って愚痴をあまり言わない我慢強い子ですが、たぶん、子供たちのご飯を1日3回作って、洗い物をして、掃除して洗濯して、忙しいですよね。上のお子さんが女の子ならお手伝いしてくれるかもしれません。小学生の女の子だったら、料理の手伝いや食事を終えた洗い物を手伝ってくれそう。でも、男の子だと手伝わない。私の恋人も同じでした。1人暮らしの彼の部屋で私が料理を作ってあげてもお皿一枚出そうとしないし、食べ終えて洗い物もしませんでしたよ。ほんとに男ってダメですよね。洗濯物を畳んであげても、ありがとうも言わなかったし、何もしないくせに、逆に文句を付けることがありました。私が作る食事は味が濃すぎるとか、洗濯物のたたみ方が間違っているとか・・・」
途中から話題が彼女自身のことに移っているようですが、ミチコさんは何が忙しいか愚痴などおっしゃらない人だということは分かりました。
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