大谷翔平とヤンキース・ジャッジ、どちらがMVPに? 大谷が盛り返せる「チャンス」とは
ベーブ・ルースの記録に到達したことなど、過去の小さな勲章にすぎないと思えるほど、その後も活躍めざましい大谷翔平(28)。ただし、2年連続MVPの前には、ホームランを量産するジャッジ選手が立ちはだかる。審判はどう下るか。
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二人の争いを、野球専門メディア「フルカウント」の小谷真弥氏は、
「歴史的なMVPレースを演じています」
と評して言う。
「ヤンキースのアーロン・ジャッジは、1961年にロジャー・マリスが打ち立てた年間61本のア・リーグ記録を塗り替えそうなペースでホームランを量産。片や大谷は11勝30本というメジャー史上初となる記録を作った。どちらが受賞してもおかしくない争いです」
「ジャッジの方が優勢だが…」
ただ、現在のところ、メジャーリーグアナリストの福島良一氏は、
「優勝を争うヤンキースのジャッジのほうが優位につけているといえます」
と言う。なぜなら、
「チームの優勝に最も貢献した選手がMVPに選ばれることが多いからで、このままヤンキースが優勝すれば、ジャッジのMVP受賞が有力だと思います。大谷もすばらしいが、ジャッジも人間的に秀でていて、メディア対応にしても、どんな質問にもていねいに答えてくれます」
そうは言うものの、
「メジャーではNPB以上に、個人の成績や活躍を重視してMVPを選ぶことも珍しくない」
だから、大谷が受賞する可能性も依然低くないというのである。
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