「熊谷6人殺害事件」から7年 妻子を喪った遺族が語る「生きる道を教えてほしい」
愛する家族の命を一瞬にして奪われた遺族。事件で妻子を喪った男性はこの7年を、癒えることのない痛みと、やり場のない怒りを抱えながら、必死の思いで生き抜いてきた。凶行に手を染めた犯人はもちろん、警察や司法とも戦い続ける遺族が心境を明かした。【水谷竹秀/ノンフィクション・ライター】
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普段は穏やかなその男性の声が、怒りに打ち震えていた。
「思いつかなかっただけで6人亡くなっちゃったんですよ。思いつかなかっただけですよ。何なんですか? ねえ? どう思ってんの? 本当に? ふざけんなって感じですよ」
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