宮内庁「SNS解禁」の落とし穴 懸念される佳子さまの炎上
ネガティブなSNSが受け入れられる?
いわば秋篠宮さまから出された“宿題”に応えた格好なのだ。さる皇室ジャーナリストも、こう指摘する。
「発信の場を充実されるのは大いに結構だと思います。ただし、その趣旨が“誤った情報が広まっている中で、正しい情報を発信していく”というのは、大きくずれている。本来であれば皇室の魅力を国民に伝える場であるところ、こうしたネガティブなSNSが、広く受け入れられるとは思えません」
これまで宮内庁のHPには「皇室関連報道について」との項目があり、そこには“あまりにも事実と異なる報道がなされたり、更にはその誤った報道を前提として議論が展開されているような場合には、必要に応じ宮内庁として、正確な事実関係を指摘することといたしました”と記されている。もっとも、
「宮内庁がこの欄で報道内容について見解を打ち出すにあたり、記事の対象となった皇族方を差し置いて行うことはできません。その上で、ある記事に対してどのような意見を述べ、あるいは訂正を求めていくかについては、平成の時代から新聞・テレビだけでなく週刊誌についてもくまなく目を通してこられた美智子さまが、もっぱら所管なさっているといわれています」(同)
誤りを正す作業は大事だが…
実際にこの欄で論(あげつら)われた報道をみると、上皇后さまに関する記述が多く登場する。むろんご自身が直に発言なさるわけにはいかず、側近がご意向を酌んで“正確な事実関係を指摘”する形をとっているのだが、
「今回のSNS活用は、ともすればこの“美智子さまのコーナー”の機能拡大で終わってしまうのでは、と危惧しています。誤りを正す作業はむろん大事ですが、せっかく情報発信を始めるのだから、皇室の方々のお過ごしよう、ご公務でのオフショットなどを紹介すれば国民の理解はいっそう深まるはず。それが報道への“対抗措置”強化に終始するのであれば、国民は鼻白むばかりです」(同)
というのだ。
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