五輪汚職事件のウラに「特捜部VSマスコミ」の暗闘 死刑執行と同日に「高橋治之容疑者」強制捜査は異例中の異例

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ガサ先行

 また、特捜部はKADOKAWAルートでは元専務ら2人を逮捕してから本社などの捜索に踏み切っているが、大広ルートでは、関係者を逮捕せずにまずは捜索を行う「ガサ先行」となった。しかも、9月5日の大広の捜索、6日のKADOKAWAの逮捕・捜索で捜査は一区切りかと思いきや、翌7日にはさらにスポンサー企業の「パーク24」にも捜索が入り、これが別ルートなのか、理由は不明ながら特捜部による捜索はAOKIルートの「4日連続」に次ぐ「3日連続」となった。この一連の複雑な動きも、マスコミを煙に巻くための作戦という側面も多いにあるだろう。

 巨額マネーが行き交う五輪利権の闇に本格的な捜査のメスを入れた特捜部。マスコミをけん制しながら意表を突く捜査を展開するのは自由だが、「トカゲのしっぽ切り」のような甘い捜査は許されない。大会を私物化したともいえる高橋容疑者とスポンサー企業や広告会社との癒着を解明するのはもちろん、五輪利権で旨味を得たはずの政治家らにも捜査の手を伸ばし、利権の闇を徹底的に暴くべきだ。

デイリー新潮編集部

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