祖父と父から受け継いだものをゆっくり守り育てる――石渡美奈(ホッピービバレッジ社長)【佐藤優の頂上対決】

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 わずか20人ほどの会社でありながら、首都圏では抜群の知名度を誇るホッピー。戦後まもなくビールの代用品として誕生したこの発酵飲料は、幾度かの紆余曲折を経て、ヘルシードリンクとしてよみがえっていた。看板娘でもある3代目社長「ホッピーミーナ」が語る家業の来歴とこれから。

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佐藤 ホッピーのイメージは、一昔前とはずいぶん変わりました。私の父親の世代では代用ビールの代名詞でしたが、1960年生まれの私の世代になると、プリン体がないから痛風にならないとか、焼酎の割り材としてアルコール度数を調整しながら飲めるとか、健康と結びついた飲み物になっています。...

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