小椋久美子が明かす「オグシオ」結成秘話 「こんなすごい人と肩を並べていいのか」と苦悶した時期も(小林信也)

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 オグシオ・コンビがアイドル並みの人気を得たのは2004年頃。テレビ番組「ジャンクSPORTS」などの出演で脚光を浴びた。オグは小椋久美子、シオは潮田玲子。ともに1983年生まれ、三洋電機所属のダブルスペア。04年に全日本タイトルを初制覇。北京五輪に向けてメダル獲得の期待が高まった。

 潮田は6歳、小椋は8歳からバドミントンを始めた。

 小椋が言う。

「私は、スポーツ少年団で姉と兄について行ってバドミントンを始めました。専門のコーチがいなかったので厳しく教えられることもなく、それがよかったのか、楽しくて、楽しくて、大好きになりました。

 相手の動きや狙いを考えるのが好きでした。相手のコートに穴が開くのが肌感でわかる。そこを突く爽快感がバドミントンの面白さでした。周りから“読む力があるね”とよく言われていました」

 ところが、小6の時、全国小学生大会の準々決勝で衝撃的な相手と出会う。

「打って来るショットの方向がまったくわからない。打球が見えない、球が消える……。動きのレベルは自分と変わらないのに、ショットが読めないから足が止まる。打つ瞬間にラケット面を変えるんです」

 そんな経験は初めてだ。小椋は圧倒されて負けた。

「それが玲ちゃん(潮田)でした。雲の上の存在だ、全国にはすごい選手がいる、いくら練習しても絶対にかなわないと感じました」

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