京都大学野球部を“闘う集団”へ…元プロの監督が「優勝する」と唱え続ける深い理由
チームのためなのか、自分のわがままなのか
京大が今、野球で大きな注目を浴びている――。近大、立命大、関西学院大、関西大、同志社大との6校で構成する「関西学生野球連盟」で、京大は「最下位」が半ば定位置。1982年のリーグ発足以来、5位になったのは5度だけ、最高順位は2019年秋の4位で、優勝はおろか、3位以上のAクラスに入った経験すらない。
ところが、21年11月に元プロ野球選手の近田怜王(32歳、報徳学園→ソフトバンク→JR西日本)が就任すると、チームが一変する。22年の春季リーグ戦で、21年秋の優勝校・関大から勝ち点を挙げると、立命大からも20年ぶりとなる勝ち点を奪い取った。...