「ちむどんどん」♯反省会に「芋たこなんきん」が大きな影響 16年前と評価が一変
残りの放送もわずかとなったNHKの朝ドラに“ロス”の声が溢れている。と言っても「ちむどんどん」ではなく、BSプレミアムで再放送中の「芋たこなんきん」のほうだ。2006年に放送された際には、大きな話題を呼んだわけでもなく、視聴率だって良いとは言えなかった。なぜ再評価されているのか。
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SNSではこんな声が上がっている。
《本当に芋たこなんきんが終わったら、ロスになるだろうなあ。そして、藤山直美さんと國村隼さんだけではなく、いしだあゆみさんや石田太郎さん、ご出演なさった方々が魅力的に躍動していた朝ドラでした。徳永家の子ども達も大好きです。》
《ダメだ、/明日からはフィナーレに向かって/少しずつ、終わりの気配が出てくる/もう泣きそう、/芋たこロスで泣きそう/ずっと健次郎さんと町子さんのやりとりを見ていたい…/終わってほしくないよぅ…》
《ちむどんどんが今月30日まである長さ/芋たこなんきんが再来週17日で終わる短さ(月~土が本編)/二週間の芋たこなんきんロスがなんとも辛いのは必至。》
現行放送中の「ちむどんどん」は、「#ちむどんどん反省会」として、連日厳しい評価に晒されている一方で、再放送の「芋たこなんきん」には「芋たこロス」の声が溢れているのだ。なぜこうも評価が異なるのだろうか。民放ディレクターは言う。
「まれ」との共通性
「『ちむどんどん』は話が進むにつれ、ご都合主義の展開が目につき、ストーリーに深みや面白みが感じられません。まるで“朝ドラのパロディー”でも見ているようなツッコミどころの多さに、古くからの朝ドラファンですら見るのをやめてしまった人も少なくない。そもそも放送前から、評価が低かった『まれ』との類似性が指摘され、心配されていました」
15年前期に放送された「まれ」は、能登で育ったヒロイン(土屋太鳳)が、世界一のパティシエを目指すというストーリーだった。全体の平均視聴率は19・4%(ビデオリサーチ調べ、関東地区・世帯:以下同)で、13年前期の「あまちゃん」以来続いていた平均20%超えを途切れさせた。
「『ちむどんどん』とは、まずストーリーのベースが似ています。どちらも地方で育ったヒロインが料理人に憧れて都会で修行し、自分の店を持つという流れです。そして、週ごとのタイトルに、食べ物を入れるところも一緒。『まれ』ではヒロインの父が、『ちむどんどん』では兄が、それぞれ借金で失踪します。ヒロインの修行先は、『まれ』は横浜、『ちむどんどん』は東京ですが、料理ノートに助けられるところや、自分の店を持つタイミングで妊娠するところなども、似た状況が目立ちます」
「まれ」の不評に拍車をかけたのが、BSプレミアムで同時期に再放送された「あまちゃん」だったという。
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