最強の女王・エリザベス2世が思わずクレームをつけた「ライバル女性」
9月8日、英国のエリザベス女王が96歳で逝去した。立憲君主として、70年にわたり15人の首相を相手にしてきたが、その女王が唯一苦手にしていたとされるのが「鉄の女」の異名をとった英国初の女性首相マーガレット・サッチャーである。
はたして、エリザベス女王とサッチャー首相の関係とはいかなるものであったのか。元在英国日本大使館公使で、現在は駐米大使を務める冨田浩司氏の著書『マーガレット・サッチャー―政治を変えた「鉄の女」―』(第28回山本七平賞受賞)より、一部を抜粋してお届けする。...