中森明菜 新事務所設立で見えてきた復活への工程表 海外移住説も

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紅白と相性が抜群の明菜

 そもそも紅白と明菜は相性がいい。民放の一部には、天才肌で完璧主義の明菜を敬遠する向きもあるが、紅白は違う。明菜がデビュー20周年だった2002年にも出場を要請し、新バージョンの「飾りじゃないのよ涙は」を歌わせた。

 この時、明菜の紅白出演は実に14年ぶりだった。1999年、当時の所属レコード会社のガウスエンタテインメントとトラブルになり、社長が「彼女は、この業界に置いてはいけないアーティスト」と公言したため、明菜の再起不能説まで流れたが、紅白は彼女を色眼鏡で見なかった。明菜も紅白を特別視した。

 また、民放の音楽番組はリハーサルと本番を1日で済ませてしまうこともあるが、紅白はリハに3日もかける。音合わせもしつこいくらいにやる。完璧主義の明菜には合っているのだろう。

 帯状疱疹の発症によって、2010年10月末から4年2カ月にわたって休業したが、この時、活動再開の場となったのも紅白。2014年の大晦日だった。

 サプライズゲストとして米ロサンゼルスからの生中継で登場し、新曲「Rojo -Tierra-」を歌った。紅白が新曲披露の場でないのは周知の通り。誰の目にも紅白による特別扱いだったし、休業していた明菜も紅白だから出た。

 紅白の出場者発表は古くから11月中旬から下旬。ゲストが明かされるのは12月に入ってから。休業明けの明菜はゲストになる可能性が高いので、出場する場合、発表はやはり12月になる公算が大きい。

ディナーショーもやる?

 別の見方をする芸能プロダクション幹部もいる。

「紅白に出る一方で、年末にディナーショーをやるつもりで、この時期から動き出したのではないか。9月中ならホテルが押さえられる。ホテルにとっても明菜のディナーショーなら高収益が見込めるから、多少の無理をしたって、やりたがる」(芸能プロダクション幹部)

 ちなみに2017年11月から同12月に行われた休業前のディナーショーのチケット代は4万円から4万8000円。松田聖子(60)と並び、トップクラスの値段だ。明菜も生活しなくてはならないから、収入は得たいだろう。

「ディナーショーはコンサートとは違い、アーティストとファンとの親睦会のような側面がある。コンサートほどの緊張は強いられない。休業明けのアーティストには向く」(同・芸能プロ幹部)

 一方、所属は「FAITH」から「HZ VILLAGE」に変わったものの、どちらも個人事務所。ファンクラブも12月を目途に新組織に移行するというが、実体は変わらないようだ。

 そのうえ仕事上のパートナーも同じ。恋人とも目される社長のA氏である。どうして新事務所、新ファンクラブに衣替えする必要があったのか。

「登記を海外に移すつもりかも知れません。もともと明菜はロスなど開放的な場所が好きですから。帯状疱疹が治り、治療の必要がなくなったら、海外に移住し、仕事の時だけ帰国する可能性があります」(前出・音楽関係者)

 明菜はスマホどころか携帯電話すら持たない。世知辛い日本より海外のほうが過ごしやすいかも知れない。

 A氏は明菜と10年以上の関係で、治療生活も支えてきた。明菜の所属レコード会社であるユニバーサル ミュージック ジャパンの信頼も厚い。

 別の部屋だが、同じマンションに住むとされることから、あるコンサートスタッフは「事実上の夫婦だと思っている」という。

 だが、前出の音楽関係者によると、A氏は明菜と特別な関係にあることを強く否定するという。

「『恋人なのか』と聞かれると、否定した上、不快そうな表情を見せる」(前出・音楽関係者)

 明菜とA氏の真の関係は2人にしか分からないようだ。ちなみに明菜は帯状疱疹を発症する前、ある音楽関係者から「結婚は考えてないのですか?」と尋ねられると、「幸せな明菜ちゃんはファンが望んでいないでしょ」と自虐的に答えた。

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