PSGで起こったエムバペ、ネイマール間の“内紛” 背景にカネの問題が

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 7月に来日して旋風を巻き起こしたスター軍団「パリサンジェルマン」で内紛が起きている。

 端緒は8月13日の対モンペリエ戦でのPKだった。

「PKキッカーはエムバペと決まっているのに、ネイマールがエムバペにボールを渡さず自分で蹴った。それに機嫌を損ねたエムバペが試合後にネイマールと言い争い、周囲にも当たり散らしたというのです」

 とサッカーライターが苦笑する。

「ネイマールが得たファウルによるPKで、かつエムバペが前のPKを外していたこともあったのでしょう。ただ、世論はすね方が子供じみているエムバペに批判的。その後も、エムバペを批判するツイートにネイマールが“いいね”するなど対立は過熱しています」

事前にクラブがキッカーを決めているが…

 8月28日の試合でもネイマールがPKを蹴るシーンが見られた。

 パリサンジェルマンに限らず、PKを蹴る選手は事前に決まっている。

「選手たちは得点するたびにボーナスをもらえたり、次の契約にプラスになったりするので、PKは蹴りたい。そこでけんかにならないよう事前にクラブがキッカーを決めているのです」

 でもって、誰をPKキッカーにするかというと、

「もちろんPKがうまい選手ですが、パリサンジェルマンにはネイマール、エムバペ、そしてメッシがいる。その中でなぜエムバペかというと、箔をつけて高く売るためです。35歳のメッシはもちろん、30歳になったネイマールも今さら点を取ったところで評価は上がらない。でもまだ23歳のエムバペは売り出し中ですから。昨季得点王の彼が2年連続得点王になれば、値札は更に高騰します」

 ちなみに、選手の価値を示す「移籍金ランキング」で、エムバペは世界1位の2億560万ユーロ(約277億円)である。

週刊新潮 2022年9月8日号掲載

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