西村康稔大臣のパワハラ対策で経産省が「トリセツ」を作成 “過剰な気遣い”がうかがえる中身とは
事務方が立て替え
なるほど、確かに「トリセツ」を見ると、随所に大臣への“過剰な気遣い”がうかがえる。
例えば、注意点の2番目にある〈お土産購入ロジ〉。
いわく、〈大臣は、お土産の購入量が非常に多いため、荷物持ち人員が必要。秘書官一人では持ちきれないため、東京駅の大臣車積み込みまで対応することが理想〉
また、
〈会計は1人ではなく、複数人で対応できる体制が必要(大臣はご自身で支払おうとするが、会計には時間がかかるため、事務方が瞬時に支払い(立替)にいくことが必要。)〉
とある。
当日は、お土産が運べない、会計が遅い、などとさぞや不興を買ったのだろう。
〈保冷剤の購入及び移動車内の冷房は必須〉
さらには、
〈なお、生モノを購入することもあるため、保冷剤の購入及び移動車内の冷房は必須〉
買ったものが傷みでもしたら、何を言われるかわからないという“おびえ”がうかがえるのだ。
当の経産省に聞くと、
「あくまで執務参考用の内部文書として自発的に作成したものです」
と言うが、当の西村大臣の事務所は、
「過度に気を使う必要がない旨事務方に伝えた」
と優しいコメント。それが逆に恐ろしくもあるが、ともあれ、このトリセツがご本人にバレたせいで、作成者の身に何か起きたりしないことを願うばかりなのである。
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