西村康稔大臣のパワハラ対策で経産省が「トリセツ」を作成 “過剰な気遣い”がうかがえる中身とは

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 安倍元総理側近の一人とされながら、統一教会問題においては未だ“無傷”なのが、西村康稔・経産大臣(59)である。「安倍派」次期トップを狙うなど鼻息荒いが、そのパワハラ気質はつとに知られたところ。就任早々、省内では「トリセツ」が作成されたという。

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〈取扱注意〉と記された、一枚の文書(掲載の写真)。

 この8月下旬、経産省の大臣官房「福島復興推進グループ」が省内の各部局に出したものだ。

 題名は〈西村経産大臣出張時の注意点〉とあり、例えばその1番目として〈車中での対応〉が挙げられている。

「トリセツ」の中身は

 いわく、〈大臣は、車中でレク資料に目を通し、同乗している幹部に対し、五月雨に質問をするため、幹部が車中で打ち返せるようバックアップ体制を構築する必要あり〉。そのために、〈大臣車に同乗する幹部には手持ち資料を厚めに持たせるとともに、モバイルプリンターの持参は必須〉と記してあるのだ。

「この8月半ば、西村大臣は福島県に出張し、被災地を回りましたが……」

 と言うのは、さる政治部デスクで、

「その際、担当した部署が、今後の参考に、と省内で共有したものです。しかし、いかにも西村さんらしい話ですよね」

 と笑うのだ。

 西村大臣は灘高、東大法学部卒、元通産官僚の超エリートだが、

「それだけにプライドが高く、パワハラ気質で有名。秘書が大量退職していることが報じられています。経産省の役人も戦々恐々で、出先で大臣を怒らせたら大変だとばかりに、最初の出張を担当した部署が、面倒くさい上司の『取り扱い方』を周囲に教えてあげたということでしょう」(同)

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