岸田政権の支持率急落で秘書官、番記者の間に不協和音 ぶら下がり取材で記者たちに嫌みを

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 内閣改造を前倒しすれば支持率が急落。夏休みに新型コロナウイルスに感染し、外遊までキャンセルに――。踏んだり蹴ったりが続いた岸田文雄総理(65)だが、最近は反転攻勢に躍起。が、どうにも空回り気味という。

「かなり焦っているようですね。でも、あれでは逆効果としか思えませんよ」

 政治部デスクが言うのは、先月24日の岸田総理へのぶら下がり取材のことだ。

「本来なら官邸のエントランスで番記者の質問に答えますが、この日の総理はコロナの療養中。それでも25分間、モニター越しで取材に応じたのですが」

 本題はウィズコロナに関する件だった。

「療養期間の短縮や、1日上限2万人とされている水際対策の緩和について問われると、総理は“感染状況を見て速やかに公表したい”と、いつもの安全運転に徹して具体的な日程の明言を避けたのです」

“二転三転で…”

 国会答弁で「しっかり検討し」を連発し、野党から“検討使”と揶揄された優柔不断ぶりは相変わらず。

「ニュースバリューのある話といえば、感染者の全数把握の見直しに言及したことぐらい。ところがそれも、採否の判断を自治体に丸投げしたことで、全国の知事からソッポを向かれてしまいました」

 かくして番記者の間には大きな失望が広がった。

 自民党幹部が解説する。

「実は、前日まで総理のぶら下がり取材は行わない方向で調整されていた。その是非を事務方が深夜まで検討した結果、“感染収束が見通せない以上、対策の大幅緩和をパッケージで示すのは時期尚早だ”との結論に至ったからです」

 実際、秘書官らは事前に「総理から直々に説明していただくような内容にはならない」と、番記者たちにアナウンスしていたという。

「そんな予防線を張っていたのに、当日の朝に官僚から要約の説明を受けると、総理は“私が発表する”と言い出した。官邸との調整に当たった内閣官房の担当者は“まさに二転三転で……”と疲れ切っていたよ」

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