巨人「大勢」が31セーブで新人歴代3位 それでも起用法には疑問【柴田勲のセブンアイズ】

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ヤクルトの強さ

 今週もどうしてもヤクルト・村上宗隆の話題になってしまう。4日の中日戦(神宮)で史上9人目となる51号を放った。日本人では85年の落合博満(ロッテ)以来、37年ぶりだ。

 ヤクルトの残り試合は「22」、64年に王(貞治)さんが達成した55本の記録に並び、また抜くのは間違いないだろう。

 記録を更新する立場にいるが、打撃スタイルが全くぶれない。どっしりと構えて打てる球だけを待っている。打とう打とうと思ってなんにでも手を出すと打撃が崩れるものだがその兆候が見られない。

 ウラディミール・バレンティンが持つ日本記録の60本となると、ちょっと難しいと思うが、さてどうなるか。また史上最年少の三冠が視野に入っている。22歳の若さながらしっかりとした打撃を備えている村上の今後にますます注目だ。

 現在5位の巨人は6日から本拠地の東京ドームにDeNAを迎えての3連戦、さらに中日2連戦、そしてマツダでの広島戦と「3位浮上」に向けて落とせない試合が続く。

 どうかチーム一丸となって頑張ってもらいたい。Bクラスだけは勘弁である。
(成績は5日現在)

柴田勲(しばた・いさお)
1944年2月8日生まれ。神奈川県・横浜市出身。法政二高時代はエースで5番。60年夏、61年センバツで甲子園連覇を達成し、62年に巨人に投手で入団。外野手転向後は甘いマスクと赤い手袋をトレードマークに俊足堅守の日本人初スイッチヒッターとして巨人のV9を支えた。主に1番を任され、盗塁王6回、通算579盗塁はNPB歴代3位でセ・リーグ記録。80年の巨人在籍中に2000本安打を達成した。入団当初の背番号は「12」だったが、70年から「7」に変更、王貞治の「1」、長嶋茂雄の「3」とともに野球ファン憧れの番号となった。現在、日本プロ野球名球会副理事長を務める。

デイリー新潮編集部

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