杏の移住先にフランスがぴったりの理由 キーワードは「ヌヌ」と「雑種犬の次郎」
犬と一緒に暮らすなら……
実は、杏はフランスに移住するとは発表したが、これまでのところフランスのどこに住むのかは明かしていない。ヴェイサードさんは、「家族が多く犬も一緒なら、パリから少し離れた郊外に住むという選択肢も考えられるのでは」と予測する。
「パリの中心部は華やかで観光地もたくさんある一方、交通量が多くて空気が汚れている上に、街中には意外とゴミが多い。さらに、住むとなると狭くて家賃の高いアパルトマンが多く、犬を飼っている杏さんは良い条件の物件を見つけるのが大変だと思います。パリは築数十年以上のアパルトマンが多いため、子どもの足音などもご近所トラブルになりやすいですし。実際、まずは仮住まいとしてパリの便利なエリアに月単位で貸借できるアパルトマンに住み、長く済むための家を探す人もいます」
杏がフランスに連れて行った愛犬・次郎は、中型犬の雑種。体格が大きいため一緒に住むにはそれなりの広さの家が必要な上に、毎日の運動量も相当なものだろう。そこでオススメなのが、パリ中心部から少し離れた郊外の一軒家だ。
「コロナ禍で、パリの郊外や田舎に住まいを移す人が急増しています。私も最近、パリの中心部から電車で30分、そこからさらに車で少し行ったところに、一家で引っ越してきました。東京で言えば、武蔵野市や狛江市に住むような感じですかね。お子さんと犬と一緒でも広々暮らせる一軒家があり、庭付きの家なら安心してたくさん遊ばせられます。パリの中心部ほどの便利さはありませんが、ここ数年、移住者が増える中で、良い環境が整ってきていると思います」
郊外に住むことに一つ懸念があるとすれば、日本食品が手に入れづらくなることだ。
「日本で買うよりも2倍から3倍は高いですが、日本や韓国の食品を扱った専門のスーパーがパリの中心部に数軒あります。ですが、郊外に住んだ場合は日常的に利用するのは難しくなるかもしれません。配達サービスを利用しても大葉やレンコンのようなフランスにない野菜や生鮮・冷凍食品は対応していないことが多く、青魚やシラスなど足の早い日本の食材は、手に入れるのがすごく難しいですね。フランスの野菜も美味しいので、工夫すれば問題ないと思います」
Instagramでフランス到着を発表する前日、杏は父親の渡辺謙(62)と公式YouTubeチャンネルで初共演した。
動画内で《もうちょっと落ち着いたら、俺らもフランス必ず行くから。その時は必要な食材と調味料を持ってお伺いします》と心強い言葉を送られていたから、杏には日本の食品が手に入らない心配もないだろう。