杏の移住先にフランスがぴったりの理由 キーワードは「ヌヌ」と「雑種犬の次郎」
シングルマザーでも安心
海外に移住する人にとって、大きな問題の一つがビザの取得だろう。フランスはこのハードルも低い。
「ビザ事情はフランス政府により変更されることもありますが、3カ月以上滞在する場合には、1年間有効の『ビジタービザ』を取得することができます。このビザはフランス国内で就労しないことが条件なので、移住しても活動は日本という芸能人には都合がいい。滞在資金があることを証明する必要がありますが、杏さんなら何ら問題はないでしょう」
3人の子どもを連れて移住する杏ならではの事情もあるかもしれない。ご存じの通り、子どもの父親である東出昌大(34)とは2020年に離婚している。
「こちらはパートナーと婚姻関係を結ばずに子どもを産む人が少なくなく、シングルマザー、シングルファーザー、さらに、再婚や事実婚により、血縁のない親子関係や兄弟姉妹関係を含んだ家族形態であるステップファミリーも多くいます。その子どもたちの健全な発達に影響がないかという問題はさておき、フランスはひとり親に対して偏見が少ない社会であることは確かです。『子どもは母親が育てるべき』といった日本にあるような世間の風潮もないため、『ヌヌ』と呼ばれるベビーシッターを利用することも一般的です。長時間預けても税額控除の対象になり、金銭的な負担も少なくて済むため利用者が多く、バイリンガル対応などかなり充実したサービスが受けられます」
杏は、今年6歳になる双子の娘が小学校に入学する時期に合わせての渡仏とも言われている。フランスの学校事情はどうか。
「お子さんがフランスの現地校に入るには、言語の面では大変なことがあるかもしれません。ですが、フランスにはインターナショナルスクールやモンテッソーリなど英語メインの私立校も多く、選択肢は多いです」
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