「フットボールクラブで“お姉ちゃん役”だった」 渋谷母娘刺傷、15歳少女の素顔

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“お姉ちゃん役”

 逮捕当初、少女Aは「死刑になりたかった」「自分の母親と弟を殺すための予行演習だった」などと供述。

「その後の取調べでは“塾に行きたくなかった”と話すなど、供述は二転三転しています」

 と、社会部デスク。

「Aの母親も聴取に対して、今まで彼女に起こった出来事を列挙するように話しており、その中で中学のバレー部の人間関係に悩んでいたとか、中学1年の3学期頃から不登校ぎみになったことが出てきてはいます。ただ、親子関係で悩んでいたというのは母親としては思い当たる点がないようです」

 少女A、母親、1歳下の弟の3人家族で、

「母親は保険会社で働いていたはず。三人で出かけたりして、仲の良い家族でした」(近隣住人)

 彼女が中学に入るまで通っていた地元フットボールクラブの関係者は、

「30人いたチームの中で女の子は3、4人ですが、彼女は“お姉ちゃん役をやってくれる子”でした。練習中に転んで泣いている幼稚園生を抱っこして、大丈夫だよと言ってくれたりして、面倒見が良いのです。中学でバレー部に入ったのは知っていました。フットボールクラブが運営するトレーニングクラブに顔を出した時は、バレーボールを持ってきて、ポンポンと手でトスの練習をしていました」

「最後に会った時…」

 傍目には、母親との関係も良好に映っていたという。

「年に1、2回、“親子サッカー”という保護者と子供がサッカーをするイベントがあるのですが、参加しない親御さんもいる中、彼女とママと弟は必ず来ていた。家族のために料理をすることもあったと言います。彼女と最後に会ったのは7月頃で、塾の帰りだと言っていました。いつも通りの彼女でしたね」(同)

 予兆なき凶行と変遷する供述。動画が物語る殺意の強烈さとは裏腹に、彼女の“本心”はまだ見えていない。

週刊新潮 2022年9月8日号掲載

特集「供述変遷!『犯行動画』が物語る『強烈な殺意』 面倒見の良い『15歳少女』が『渋谷母娘殺人未遂』を起こすまで」より

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