香川照之の性加害問題を女性問題に甘い梨園はどう見たか 関係者は「市川猿之助が救ってくれる」

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復帰へのシナリオ

「俳優・香川照之が売れれば、どうしても歌舞伎役者・市川中車にも期待が集まります。しかしながら、いわゆる“大向こうを唸らせる”という展開にはなりませんでした。最近、歌舞伎関係者の間では、『歌舞伎に挑戦したことも売れっ子になった背景にあるはずなのに、売れてしまえば歌舞伎には見向きもしないのか』という厳しい声も出ています」(同・関係者)

 酒癖に関しては、香川も思うところがあったのだろう、市川中車として演じている間は“自粛”していたようだ。

「以前から、香川さんの酒癖の悪さは聞いていました。しかし、そのような話をするのは、テレビや映画の関係者が中心で、歌舞伎の世界での悪評は全くありませんでした。やはり息子さんを歌舞伎役者にすることが念願だったということもあり、歌舞伎座の舞台に立つときは自分を律していたのだと思います」(同・関係者)

 スキャンダルに甘いとされる梨園だが、さすがに今回は、いくら歌舞伎界でも庇いきれないという。

「確かに、芸能マスコミを騒がせ、世間のヒンシュクを買った歌舞伎役者が、枚挙に暇がないのは事実です。とはいえ、やや語弊があるかもしれませんが、浮気や隠し子といった女性スキャンダルは『カッコいい歌舞伎役者が、ちょっとモテすぎてしまった』という文脈にギリギリ収まる内容だったとも言えます」(同・関係者)

猿之助の出番!?

 だが、香川のケースは“モテすぎてしまった”という文脈ではない。

「かなり悪質なハラスメントですし、暴力的な要素もあります。『これは洒落にならない』と梨園もドン引きしているというのが現状でしょう」(同・関係者)

 だが、「今後、香川が役者として復帰するにあたって、歌舞伎の舞台が最も適している」のも事実だという。

「事態は相当に深刻で、香川さんの露出は今後数年間、激減したとしても不思議はありません。CMやテレビは再起用に二の足を踏むでしょう。そうして八方塞がりになった香川さんに、歌舞伎が救いの手を差し伸べるというシナリオは、いわゆるWin-Winの関係が成立する可能性があるのです」(同・関係者)

 鍵を握るのが、四代目市川猿之助(46)だ。香川の従兄にあたり、2020年にはTBSのドラマ「半沢直樹」での共演も大きな話題になった。

「歌舞伎ファンは大人というか、寛大な人が多いのは間違いありません。芸能界を干されて心から反省した市川中車が悔い改めて復活したとなれば、許すファンは少なくないでしょう。更に重要なのは、猿之助さんが従兄だということです。身内のピンチに力を貸したとなると、世間も納得します。猿之助さんも“大きな器”を見せることになり、男が上がるでしょう」(同・関係者)

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