悪童なのに応援したくなるテニスプレーヤー・キリオス コート上と正反対な素顔とは(小林信也)

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「悪童」ニック・キリオス(豪)がウィンブルドンの決勝に進出した。2013年から4大大会に挑戦し始め、30試合目での快挙だった。

「自分が勝てるとすればウィンブルドンだ」

 本人が断言する、相性のいい芝生のコートで才能を輝かせた。

 身長193センチ、ひげをたくわえたワイルドなルックス。緊迫した打ち合いの最中に突然股下からボールを打ち返す、アンダーサーブを繰り出すなど、相手をなめたようなプレーを演じる。

 今年のウィンブルドンでも、初戦からキリオスは問題行動の主だった。...

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