あなたの子どもも統一教会に狙われている? 「入学祝い」「実験教室」を利用した手口を解説
子どもたちの「実験教室」にも…
こうした事例は、西の方でも確認されている。8月16日には、大阪府箕面市内のさる小学校で土曜日に行われていた希望者対象のボランティア授業「サタデースクール」において、統一教会の関連団体が17年前から科学実験の講座を担当していたことが報道された。
市教委によれば、
「その講座の担当者は個人の名前になっていたので関係には全く気が付きませんでした。が、市長のTwitterに匿名の情報提供があり、調べてみると、大阪大学のCARPという団体のサイトに“箕面市の小学校で科学実験をしています”という記述があり、そこで初めて、その講座を彼らが行っていたということがわかったんです」
CARPはいわゆる原理研究会のことで、統一教会の学生組織である。
自衛が必要
「現在、コロナ禍のため、サタデースクールは停止していますが、再開してもこの団体はお断りする方針です。これまでの授業では、ポップコーン作りやラムネ作りなどが行われ、宗教的な内容や勧誘などは一切ありませんでしたが、サイトで活動を紹介していたということは、おそらく大学生に向けて自分たちの活動をアピールしようという狙いがあったのではと思います」(同)
統一教会の霊感商法問題などに長年取り組んできた山口広弁護士いわく、
「ある小学校で“家庭のありがたさを考える”というテーマで招いた外部講師が、統一教会の女性幹部だった例もある。学校現場に統一教会が忍び寄っている例の多さに少なからぬショックを受けています」
そして、
「学校現場での活動を認めるということは、彼らにお墨付きを与えてしまったようなもので、信者勧誘の時に利用される“実績”にもなってしまうんです。とにかく自治体の皆さんにはチェックを怠らず、“自衛”のための努力を続けていただきたいですね」
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