あなたの子どもも統一教会に狙われている? 「入学祝い」「実験教室」を利用した手口を解説

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 政界への統一教会の浸透ぶりが数多く報じられているが、そこにとどまらないのが、この教団の恐ろしいところである。あろうことか、小学生の教育現場にまでその魔手を延ばしてきているというのだ。

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「こういった団体が学校にまで忍び寄っていることが驚きで、怒りを覚えます」

 と回想するのは、宮城県は南三陸町の男性住民である。同町は東日本大震災で甚大な被害を受けた自治体だが、男性が統一教会の影に気付いたのは、今年4月のことだった。

「うちの子が小学校に入学しましてね。入学式から帰ってきたら、もらってきた物の中に『愛の福袋』なるものがあり、見たこともない雑誌が入っていました。『Our Story』というもので、贈り主は『世界平和女性連合』。他に、鉛筆などの文房具が入っていましたね。団体の名前を知らなかったので調べてみたら、簡単に統一教会系だということがわかりましたよ」

 慌てた男性が県の教育委員会に問い合わせると、

「“それはまずいので確認します”とのこと。しかし、その後、レスポンスがなかったんです」

教育委員会は“その団体は統一教会とは無関係”

 7月、安倍元総理の射殺事件が起こる。

「今度は、町の教育委員会へ問い合わせましたが、返事もない。で、県議や県教委を通して再度尋ねてみると、“その団体は統一教会とは無関係”と言うんです。驚きましたよ」

 その後、ようやく町は非を認め、今後、提供は断ると述べたというが、それにしてもなぜ彼らが入り込んできたのか。

 町役場に聞いてみると、

「当該団体は、東日本大震災以降、当町に入り被災地支援を継続されてきた団体と認識しています。その一環として、平成30年から祝い品の寄付があり、町内五つの小学校でこれを受け取っています」

 被災地支援という美名を冠して潜り込むあたり、彼らの巧妙さがうかがえる。

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