天皇皇后を国民から遠ざける宮内庁 愛子さま100%リモートの背景に陛下のご懸念も

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「かなり慎重」

 とはいえ、ご一家と国民とのふれ合いはすっかり遠のいてしまった。コロナ禍にあって3回目の夏を迎え、平成から継承されてきた「国民に寄り添う皇室」「開かれた皇室」のあり方が危ぶまれているのは否めない。

 皇室制度に詳しい名古屋大学大学院の河西秀哉准教授が言う。

「感染者数が高止まりしている状況下で、完全な対策を講じることは困難です。今回の那須御用邸でのご静養については、普段の皇居での生活以上に側近の人々が密になったり、長時間にわたって同じ部屋にいることで接触する可能性があります。もしそこで感染者が出た場合、地域医療に迷惑をかけてしまうことになりかねないため、陛下はお出ましを控えられたのでしょう」

 それでも、

「陛下は、かなり慎重だと思います。かりにご自身が感染されて手厚い医療が提供されたとしても、公務などによる結果であり、皇室への批判が大きなうねりとなるとは思えません。コロナに対しての経験を重ねてきて、国内でも一定数の人が罹っている現在において、“お二人(両陛下)が悪い”などという声は上がらないのではないでしょうか」

「工夫をしつつ人々と直に交流できれば…」

 ご静養がかなったとしても、現地でのお過ごしようはイレギュラーな形となる可能性があったのだが、

「陛下が“国民と苦楽をともにする”という象徴の務めを果たすには、地方の人々と触れ合うことも重要です。オンライン交流では、リアルに及ばないこともある。その意味でも御用邸へ行かれ、工夫をしつつ人々と直に交流できればよかったと思います」(同)

 さらに、令和の代で一度も実現していない園遊会についても、

「開催が難しいことはわかります。それでも参加人数を絞るなど、もう少し検討してもよかったと思います。というのも中止の決定は、行動制限もなく、まさに世間が『ウィズコロナ』に向けて動き出しているタイミング。そのような状況下で日本国の象徴である陛下が開催を取りやめられたとなれば、その整合性を気にする人はいるかと思います。これを機に、今後のご公務全体のなかで園遊会のあり方自体をどうするのか、考えるべきかもしれません」(同)

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