自民現職議員に「コロナ給付金詐欺」疑惑が オーナーを務める会社が600万円の不正受給
「名前が書いてあるの?」
北海道警は現在、男性と申請書を作成した知人らを聴取している。この知人に聞くと、
「8月5日に取り調べがありましたよ。警察は私を含め、4人に聴取していると言っていました。東さんとはこの給付金の話が終わってから初めて会いました」
東氏ご本人はどう答えるか。携帯に架電すると、
「これね、俺は認識がなかったんですよ」
開き直ったかのように、そう弁明する。
「経営にほとんどタッチしていないし、出社もしていません。(不正受給については)今年になって、銀行からちょっとおかしいと指摘されて、返金しています」
罪の意識を感じて、返金したのか。
「いや、そこまでは俺わかんない。経理も見ていないし、わからないんだよな」
不正に得た給付金を政党支部へ献金させたことについては、
「そっか、そっか。でもそれ(献金)自体は何ら違法ではないですよ。だって献金したお金って名前が書いてあるのですか?(建設会社の)内部留保のお金かもしれないし」
「ここまで言うつもりはなかったけど…」
要はカネに色はついてない、だまし取った税金が献金されたわけではない、と言いたいご様子。そして、献金の事実は認めた上で、
「ここまで言うつもりはなかったけど、1年半くらい前かな。ポスターとかパンフレットを作ったら結構高くついたんですよ。それが大体300万円くらい。それで当時の建設会社の社長に相談したら、“会社で何とかしてあげる”と。300万円の献金というのはそういうこともあったんです。コロナ給付金の受給とは関係ないですよ」
後日、書面で改めて回答を求めると、東氏の代理人弁護士から、
「(申請について)東代議士は一切関与しておらず、無関係であります。当時の建設会社代表が独断でおこなったもので、(政治献金についても)東代議士は全くその事実を把握しておりませんでした」
道警の聴取もないと否定するも、自分の会社が公金詐欺の舞台になっているのに、この言い訳は通るまい。