三冠王確実の村上宗隆 もし野村克也さんがキャッチャーならどんな手を使って抑え込むか

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王貞治二世

 通算437本塁打を放った秋山幸二氏は、村上を《内角の速い球を力負けせずに本塁打にする「打者の究極」》と絶賛した(註)。

 究極と呼ばれる打者と対戦するとなると、あの野村でもマスコミを利用した総力戦を挑むしかない、ということなのだろう。つまり村上には、まったく弱点がないのだ。

 広澤氏が最も驚かされるのは、村上が「試合を決定づける1打」を放ち続けるところだという。

「思い出したのは、金本知憲くんです。彼は2005年、40本の本塁打を放ちました。この年は新井貴浩くんが43本で本塁打王に輝きましたが、金本くんは試合を決める1打を重ねていたことが強く印象に残っています」

 そんな2005年の金本を、2022年の村上は超えたという。

「本塁打の本数だけでなく、頼れる4番という観点からも、あの時の金本くんを村上くんは超えたと言っていいでしょう。ホームランバッターとしては、まさに50年に1人の逸材であり、“王貞治二世”と呼んでも過大評価ではないと考えています」(同・広澤氏)

註:「記憶にない」超大混戦で2年ぶりV狙うソフトバンクに必要なものは…/元監督・秋山幸二の目(西日本スポーツ電子版:8月31日)

デイリー新潮編集部

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