高次脳機能障害・円楽、涙の「高座復帰」レポート お得意の“毒舌”は健在
「貪欲さが出た」
矛先はトリを務める三遊亭小遊三師匠にも向かい、
「あの人は面白い人ですよ。“俺は笑点のCEOだ”って。“下ネタとエロネタは俺のもんだ”って」
復帰祝いでボルドーのワインを飲ませてくれるというので小遊三師匠の元へ行ったが、ラベルを見ると、
「ボルドーじゃないの、ドロボー」
さながら「笑点」のような諧謔(かいぎゃく)の数々に観客は大うけだった。
千秋楽の演目は「目薬」。
「初日に『猫の皿』で感触を確かめて、思った以上に安心感を得られたのかもしれませんね。“落語をやるんだったら笑いが欲しいな”という貪欲さが出てきて、確実に笑いが取れる『目薬』を持ってきた可能性はありますね」(瀧口氏)
先の演芸記者によると、
「『目薬』は、妻の尻につけた薬が、妻の屁で夫の目に入るのがオチ。妻の放屁で薬がバーッと吹き飛ぶように、自分の病状も吹き飛ばす。そんなふうにちょっと掛けたんじゃないかな、と思いました」
そこは「腹黒」円楽師匠のこと。どこにどんな仕掛けが隠されていてもおかしくはないのだ。