欠陥住宅「レオパレス」の粉飾決算と家電不法投棄 長期間にわたり不正に手を貸した人物が証言

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ミヤマのダミー

「バブル華やかなりしころ、東京・早稲田にある天草運送本社の隣地が地上げに遭いました。怪しげな連中の嫌がらせに困っているという隣地の地権者から、“土地を買い取ってもらえないか?”と相談を受けた。その時期、すでに賃貸マンション事業を始めていた祐助に、その64坪ほどの土地の購入話を持ち込みました」

 しかし、深山氏が目論んだのはマンション建設ではなく、当時流行りの「短期売買」での一儲け。87年3月に天草運送名義で売買契約書を交わしたものの、ミヤマのダミーに過ぎなかった。土地購入代金8億9500万円も、ミヤマがノンバンクから調達したという。

 ところが、87年10月、投機的取引の防止を目的とした税制改正が施行され、土地の保有期間が2年以下の短期売買の場合、重税を課す「超短期重課制度」が導入された。その結果、深山氏の目論見は頓挫。ノンバンクからの借金をめぐり、深山氏から泣きつかれた恩慈氏は、数々の不正に手を貸すこととなる。(つづく)

「週刊新潮」2022年9月1日号「MONEY」欄の有料版では、恩慈氏の証言によって粉飾決算の詳細を詳報する。

週刊新潮 2022年9月1日号掲載

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