「官邸崩壊」が早くも噂される理由 岸田首相がイラ立ちを隠さなかった一件とは?

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イラ立ちの原因とは?

 さらに岸田首相にとって痛手だったのは、夏休み中に新型コロナに感染したことだった。

「内閣支持率が一気に下がった直後だったので精力的に活動している姿をアピールしたかったようですが、その出鼻をくじかれた格好になりました。幸い症状が軽かったので、感染発表から間もなくリモートで執務を遂行し、リモート会見も行ったのですが、評判は良くなかったですね」

 と、政治部記者。

「官邸に置かれたモニターに岸田首相が映し出され、そのモニターを記者が囲むというシーンに違和感を抱いた人が多かったようです。記者たちが官邸にいる必要はないのではというわけですね。官邸側は、岸田首相本人が現れるかモニターを通じてかの違いで、通常の”ぶら下がり”と呼ばれる囲み取材と変わらないという建前のようですが、理解されにくいですよね。実際、官邸内ではこのぶら下がりをするか否か二転三転したようです。結果としてやったうえで評判が悪いことに、岸田首相はイラ立ちを隠せない様子だと聞きました」(同)

代わりはいくらでもいる

「岸田首相は性格的には良い人で、憎めないタイプのようで、秘書官らもそれに尽くそうとする人たちが並んでいる。嫌われ役を買って出る者は少なく、異なる意見が出ることはあまりない。首相に政策的にやりたいことや軸のようなものがないせいもあるのですが、司令塔的な立ち回りができる人もおらず、ここ最近は脆さを露呈していますね。“すでに崩壊が始まっている”と、きな臭い指摘をする人もいますよ」(先のデスク)

 旧統一教会と国葬だけでてんやわんやの状況のようなのだが、年末に向けて、更なる物価高や資源高に悩まされる可能性も否定できない。ロシアの供給停止が長期化する懸念を受け、欧州の天然ガス先物市場では、過去最高値を更新している。

「これが日本でも電気代やガス代の上昇につながるのかはわかりませんが、旧統一教会や国葬に比べてはるかにわかりやすいテーマで、ワイドショーでもこの手の話はどんどん展開されることでしょう。その際に官邸が持ちこたえられるのかどうか」(同)

 周辺のメディアの中では、岸田首相のことを悪く言う者はあまりいないが、逆に積極的に評価する声もないのだという。メディアのみならず敵をできるだけ作らないのは長期政権の要諦とされるが、岸田首相の”インパクトの弱さ”が「代わりはいくらでもいる」という考えに発展することも十分あり得るようだ。

デイリー新潮編集部

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