森雅子首相補佐官、統一教会イベントに登壇 取材に「名前が違っていたので、同じ団体だと気付かなかった」
信者相手に演説 その内容は?
さらに、森氏はおよそ同じ頃、別の集いにも参加していた。かつての秘書を直撃すると、
「19年の参院選が公示される少し前、いわき市の中心部にある統一教会の施設に、森さんと共に足を運んだことがあります。統一教会から事務所に案内が来ていたので、その情報を上げたら、じゃあ行こうと。森さんは50~60人の信者相手に演説をしました。話の内容は“復興に全力を尽くしますので、選挙ではお願いします”みたいな、普通のことだったと思いますが」
当時、森氏が統一教会について、いかほどの認識を持っていたかは、定かではないとのこと。しかし、この演説を行ったという施設は、前出のポスターが貼ってある施設と同じ場所だ。
いわき市のある自民党関係者はこう言う。
「実は、自民党系会派のいわき市議の中に、統一教会の信者がいるんです。その人物が森さんや彼女の秘書と仲がいい。森さんの統一教会との関係は、ここが起点になっているのではないかと疑う声がある」
名前が違っていたので…
この人物を訪ねると、「たしかにメンバーですよ」と自身が信者であることは認めたが、森氏との付き合いについては、
「統一教会に関して、私が森さんにお願いをしたことは、一度もありません。ただ、秘書の方とは昔から近しいですし、森さんと政治家同士、頻繁にSNSで情報や意見の交換はしています。電話で直接、お話をすることもあります」
岸田首相は今回の組閣にあたって事前に、「自ら点検し、きちんと説明してほしい」と述べた。しかし、その首相を側で支える森氏が、いまだ教団との関係を隠し、口をつぐんでいる。彼女の携帯に何度も架電するも、即座に切られたので、やむなく事務所に質すと、前出のイベントへの登壇や、いわき市の教団施設での演説は認めたが、
「名前が違っていたので、旧統一教会と同じ団体だと気付きませんでした。認識が甘かったと反省しております。(統一教会信者の市議は)自民党の他の市議と同様の付き合いです」
前出のいわき市議はこう嘆いた。
「親の借金で苦労した経験を原点に、人を助けようと政治家になった森さんが、多額の献金を巻き上げて家庭を壊す統一教会に呼ばれて演説をするとは、いかがなものか」