森雅子首相補佐官、統一教会イベントに登壇 取材に「名前が違っていたので、同じ団体だと気付かなかった」
「何も知らずにポスターを渡したとは考えにくい」
真相を探るべく現地に入ると、さるいわき市議はこう憤る。
「森さんの言い分はさすがに無理がありますよ。件のグーグルストリートビューが撮影されたのは、19年の7月。ちょうど森さんの参院選があった時期です。いま、地元ではその選挙の前に、森さんが統一教会のイベントに登壇した“証拠”が出回っています。つまり、教団とはそれなりの付き合いがあったはずで、何も知らずにポスターを渡したとは考えにくい」
満面の笑みで登壇
その証拠とは森氏が18年11月11日、郡山市で開催された統一教会主催のイベント「東日本大震災 福島復興三千名祈願祭」に、登壇している写真だった。
見ると、ステージの背後には大型のスクリーンが掲げられ、満面の笑みで登壇する森氏の顔がアップで映し出されている。
森氏と同じくこの場で登壇した、福島3区を地盤とする自民党の代議士、上杉謙太郎氏(47)に尋ねた。
――なぜ、登壇したのか。
「支援者から直接、“先生の選挙区の人も来るよ”と声をかけられたんです。会場はけっこうな大きさのホールで、あたり一面に人が座っていて、数百名はいたと思います。ただ、何を話したのかまでは、記憶にありません」
――森氏も登壇したのか。
「ちゃんとは覚えていないんですけど、いた気もします。あいさつを交わしたかもしれません」
同イベントの会場になったのは、福島県最大級のコンベンション施設。チラシを読むと、ダンスなどのショーがあり、当時の統一教会の会長、徳野英治氏が特別講演を行うとも。教団の威信をかけた大きなイベントだった様がうかがい知れる。
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