70代の「前田美波里」「中尾ミエ」が空中ブランコに挑戦! 二人の「肉体改造術」とは
70歳という年齢は、人間がその後の人生を健康に過ごせるかどうかの分岐点とされる。中尾ミエ(76)と前田美波里(74)は、すでに古希を超えた大ベテラン。このほど観客の度肝を抜くような、アクロバチックな演技に挑戦するという。
「二人が出演するのは、ブロードウェイミュージカルの『ピピン』。8世紀の神聖ローマ帝国が舞台で、人生に悩む若きピピン王子の姿を描いた作品ですね」
とは演劇担当記者。8月30日に東京・渋谷「東急シアターオーブ」で初日を迎える本作で、中尾と前田は森崎ウィン(32)が演じるピピン王子の祖母・バーサを交互に演じる。
「最大の見せ場は、美脚全開の衣装を身にまとって登場する空中ブランコのシーンです。二人はアクロバットプレイヤーの男性に手と足だけをつかまれた状態で3メートルほどの高さで宙づりになり、そのまま2分以上も歌い続けるんですよ」
肉体改造に没頭
本場ニューヨークにおける初演は昭和47年。当時としては斬新なダンススタイルで知られた、ボブ・フォッシーの演出と振り付けで人気を呼んだ。以降は各国で上演され、日本には昭和51年に初上陸。平成31年には世界的パフォーマンス集団「シルク・ドゥ・ソレイユ」の出身者による振り付けで話題となった。
「実は、二人は3年前の公演に出演しているんです。この時、中尾は73歳で前田は70歳。中尾は出演が決まった際、スタッフから“本番までに懸垂が10回できるようにしておいて下さい”と要請された。それを受けて人生初のジム通いを始め、コロナ禍でジムが休みの間は自宅近くの公園に出向き、鉄棒で鍛え続けたそうです。いまではすっかり、肉体改造にハマっているとか」
その中尾は16歳だった昭和37年に「可愛いベイビー」で歌手デビュー。コケティッシュな美貌と歌声で人気を集める一方、NHK紅白歌合戦には8回も出場した実力派シンガーだ。
芸能記者が後を引き取る。
「中尾は今年で芸能生活60周年という節目を迎えました。7月には自著『人生もっともっと楽しまなくちゃ』を上梓して、10キロのダンベルを軽々と持ち上げる姿まで披露しています」
[1/2ページ]