「神の国の実現を果たしたい」 萩生田氏の演説内容を元信者が証言

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“神の国の実現を果たしたい”

 結局、取り決めはウヤムヤにされたが、記者陣から四つ、五つと矢継ぎ早に質問が飛び、慌てて党職員が取材を打ち切る事態に。

 時間は5分程度。萩生田氏は頻繁に教団施設を訪れていた事実や、選挙スタッフとして信者が働いていた点はなおも否定するなど、説明を尽くしたとは言い難い。

 ここで、元信者の話に耳を傾けてみよう。

「萩生田さんは落選中の2009年から12年にかけて、八王子市内の教会施設で水曜日の夜に開かれる集会によく顔を出してくれていたんです。集会では、はじめに教会長らから“自民党が政権を取らないと日本が滅ぶ”などという話があり、その後に萩生田さんが登壇します。“政治の世界でみなさまの代表として、神の国の実現を果たしたい”と力強く語ってくれていたのを覚えています」

「もちろん、選挙の手伝いだってしました」

 萩生田氏はカルト特有の言葉遣いにも通じていた。

「教祖のお二人(文鮮明・韓鶴子夫妻)について“真の御父母(おふぼ)様”と言っていました。実際のお父さんやお母さんと区別するため、普段、教会員が使う言葉です。だから、みんなが萩生田さんは私たちの家族なんだなって思っていたんです」

 そんな“家族”のために、信者たちも親身だった。

「もちろん、選挙の手伝いだってしました。選挙事務所に行って、一般のボランティアの方々に交じって有権者への電話がけをするんです。ただし、自分たちが統一教会から来たことを別のスタッフに明かすのはタブーとされてました」

 8月20日に放送されたTBS「報道特集」によると、ポスター貼りやウグイス嬢の仕事をさせられた信者もいたという。

 ならば萩生田氏の釈明は、またもうそだったということになりはしまいか。

 萩生田氏が語っていない真実は、まだ他にもある。

 統一教会とその問題に詳しいジャーナリストの鈴木エイト氏が言う。

「萩生田氏はフェイスブックを通じて、統一教会のある大幹部と今でも“友達”の関係にあるんです」

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