「ペットのようにかわいい」 超小型の食洗機で「だるい皿洗い問題」を解決した作家・安壇美緒

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ペットのように愛着が

 ちゃんとはたらいてくれよな。

「えらいね~、お皿洗っててえらい……」

 後日。これは食洗機をペットと勘違いしてしまった憐れな人間のセリフである。コラム用の盛りをせず、原文ママでお届けさせていただく。

 小型の食洗機は工事がいらない代わりに、その都度上から水を注いでやる必要がある。それに面倒を感じるかどうかが分かれ目なのであるが、どうやら私には合っていたらしい。ボタンひとつでジャコジャコと音を上げながら私たちの使った皿を丁寧に洗ってくれる姿はなんとも健気である。よくルンバに愛着を抱く人がいると聞くが、その亜種だ。

 自分以外に家事をやってくれるものがいると、ではこちらは洗濯物でも畳みますか、という気持ちにもなる。食洗機ちゃんはえらい。

安壇美緒(あだん・みお) 北海道生まれ。2017年「天龍院亜希子の日記」で小説すばる新人賞を受賞。近刊『ラブカは静かに弓を持つ』。

デイリー新潮編集部

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