230坪の大豪邸に2千万円以上のメルセデス・マイバッハ 逮捕された組織委の高橋治之元理事の“上級国民”生活

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230坪の豪邸とマイバッハ

 8月17日、東京地検特捜部は、五輪招致を巡って大会スポンサーの紳士服大手AOKIホールディングス側からコンサル料名目で多額の資金提供を受けた件で、大会組織委員会の高橋治之元理事を受託収賄容疑で逮捕した。

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 捜査の過程で東京地検特捜部は高橋氏の自宅の家宅捜索を行っている。注目すべきは、家宅捜索の対象となった高橋氏の大豪邸、そして駐車場に停められた数々の高級車だ。

 東京・世田谷区内の閑静な住宅地。“豪邸”と呼ぶべき邸宅が並ぶなかに、ひときわ目を引く3階建ての建物。戦後、輸入商として財をなし、テレビ朝日の設立にも関わった父・義治氏から引き継いだ約230坪の御殿である。

 ちなみに弟、治則氏(故人)は、バブル期に急成長したリゾート企業「イ・アイ・イ・インターナショナル」の社長を務めた人物。1995年に背任容疑で東京地検特捜部に逮捕された。東京高裁で実刑判決を受け、上告した最高裁での判決を待つ間に死去している。

 兄弟で別の事件で東京地検特捜部に逮捕されたというのはかなり珍しいケースかもしれない。

 ゴージャス極まるカーコレクションも見逃せない。なにしろ電通の平社員だった頃から運転手付きのジャガーで出勤していた強者(つわもの)。疑惑報道後の外出に使用しているのはメルセデスの最高級ブランド「マイバッハ」。発売時の値段は2200万円ほどである。かなりのメルセデス好きと見えて、邸内にはさらに600万円、700万円ほどの白いベンツなどが計3台も鎮座している。

 豪邸のベランダにはハンモックも見える。ここでロビー活動に思いをはせることもあったのだろうか。

 庶民には理解しがたい“上級国民”としての生活が、彼を醜悪な贈収賄事件へと駆り立てたのか――。

撮影・福田正紀

週刊新潮 2022年8月25日号掲載

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