「立憲民主党」新体制スタートで顕在化 「岡田克也」と「サンクチュアリ」の熾烈“内ゲバ”
岡田幹事長への権力集中
「立民の所属議員と旧統一教会との調査結果は2回に分けて公表されましたが、これには理由がありました。最初に、協会と関係が深いとされる『世界日報』のインタビューを過去3回受けていたと報道されたのは岡田氏だった。当時、すでに幹事長就任の観測が流れていて、サンクチュアリと呼ばれる党内左派勢力が牽制の意味を込めて“暴露”したと党内では囁かれている」(前出・立民関係者)
その後、サンクチュアリに近い枝野幸男前代表や安住氏らも世界日報のインタビューなどを受けていたことが発覚したが、これは岡田氏周辺による「報復の情報公開」(同)と見られている。
その岡田氏の求心力が現在、党内で急速に高まっているという。
「立民最大の支援組織である『連合』の会長代行のひとりがUAゼンセン会長の松浦昭彦氏。同ゼンセンの“中核”をなすのは岡田氏の実兄が会長を務めるイオングループのため、幹事長就任を機に連合や民間労組との関係が改善すると期待する声は多い。泉氏は国民民主党からの合流組で、もともと党内基盤は強固ではない。岡田氏ら重鎮を要職に据えることで党内の統制をはかる意図もあるようだが、すでに岡田氏への権力の移行が始まっている」(同)
つまり、今後は泉氏が“神輿”と化していく「権力の二重構造」が進む公算が大という。他方、参院選で辻元清美氏や蓮舫氏、福山哲郎氏など左派色の強い面子が生き残ったことで左巻き勢力が再び影響力を強める可能性も指摘されるなど、波乱要因は尽きない。
政権批判のパフォーマンスに望みを託す前に、真摯な「総括」が必要なのかもしれない。