24時間テレビ 視聴率と募金獲得のためにジャニーズファンに白羽の矢 日テレのスゴイ戦略とは

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キャッシュレス募金

「放送当日には、“生電話”ができる企画も準備しています。ジャニーズファンであれば、メンバーと電話で話したいに決まっています。このような企画があれば、熱いファンたちが『24時間テレビ』を見続けてくれるに違いありません」

 視聴率は取れるかもしれないが、募金はどうなるのだろう。

「そこもぬかりはありません。生電話企画は現在、番組ホームページで事前募集中で、応募してくれたファンの中から選ぶというシステムなんです」

 募集条件を見てみよう。

▼24時間テレビに寄付をしてくださった方
▼24時間テレビチャリティーグッズを購入してくださった方
▼8月27日(土)~28日(日)の放送中に電話でのやり取りが可能な方

「視聴率と募金を稼ぎたい日テレの思惑が見え隠れしませんか? つまり、この生電話に応募するには、募金をして、何かしらのグッズを購入し、放送当日は電話を待ちつつ『24時間テレビ』を見続けなければならないのです」

 加えて……。

「“キャッシュレス募金”も導入しています。専用サイトからクレジットカードや携帯キャリア決済で寄付をすると、“合言葉”を受け取ることができます。その合言葉で、“ジャにのちゃんねる”たちからのお礼のメッセージ動画が見られるようになります」

 すでにメンバーそれぞれから、第3弾の動画まで発表されている。ここまでキャッシュレス推しだと、近所のイオン系スーパーに置いてある募金箱には、現金がほとんど入っていないことになりそうだ。

ファン心理を活用

「ジャニーズのファンには、日本全国で行われるコンサートをコンプリートするほど熱烈な人が少なくありません。そのようなファン心理を利用して、視聴率と募金を獲得しようという企みです」

 グッズも同様だ。

「“ジャにのちゃんねる”はじめチャリティランナーの兼近大樹(EXIT)や総合司会の羽鳥慎一アナ、水卜麻美アナなど、出演者のメッセージ付きLINEスタンプ全24種類を展開しています」

 1セットあたり100コイン(250円)で、もちろん売上も「24時間テレビチャリティー委員会」に寄付されるという。

「ほかにも、日テレ公式アプリ『mixta AR』で『24時間テレビ』出演者のコンテンツを購入すると、スマホのカメラを通してAR(拡張現実)でメインパーソナリティーと握手ができます。1コンテンツあたり250円で、売上はもちろん寄付されます」

 45回目となる「24時間テレビ」は変わった。

「正直言って、こんなになりふり構わない日テレは見たことがありません。世間では“感動の押し売り”“障害者を利用した偽善番組”などと批判もされてきましたが、今回はジャニーズファンにターゲットを絞った視聴率・募金獲得大作戦と言っていいかもしれません」

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